落語鑑賞覚書

龍玉部屋

於 お江戸両国亭

龍玉「ぞろぞろ」

ろべえ「やかんなめ」

仲入り

ろべえ「もぐら泥」

龍玉「怪談乳房榎〜おせき口説き」

(敬称略)

 

割と久しぶり?の落語鑑賞覚書。

今回はキャナリーの先輩、群馬さんが主催されている龍玉師匠の会にお邪魔しました。

開口は龍玉師匠の謝罪から(笑)ネタ出しされていた「もぐら泥」が覚えきれなかったそうです…もともと、「もぐら泥」はろべえさんから習ったという事で、急遽、ろべえさんの課題になり(笑)、「ぞろぞろ」を。

二席目は、ろべえさんの真打昇進報告からの「やかんなめ」。この噺、昔からの落語好きの方から、故・喜多八師匠の代表作の一つとお噂は耳にしていたのですが、拝見するのは初めて。成る程、これは確かに面白い上、喜多八師匠譲りのろべえさんの雰囲気に合う!

仲入り後の三席目、ろべえさんで「もぐら泥」上記の経緯があった事もあり(笑)会場全体が大爆笑でした。泥棒が女将さんの言葉に活路を見いだ…せないところが大好き。

トリは龍玉師匠で「おせき口説き」乳房榎は拝見するのが初めてでしたので、前半は登場人物の把握に苦労しましたが、浪江がおせきを宥めて透かしてゴネで脅してと、しつこくしつこく口説くシーンが、なんと言いますか、とても、ここ最近のニュースと重なってタイムリーでした。

終演後、打ち上げに混ぜていただきました。龍玉師匠と呑みの席でご一緒させていただくのは初めてでしたが、九割方、エロ話で大盛り上がり、と言っても生々しい噺ではなく、なんだろう、妄想?(笑)

あー、たのちかった!

 

追記

落語会の常、チラシを何枚かいただいたのですが、その中の一つ、文雀師匠と歌奴師匠の「江戸版上方噺」10/15(土)12:30開場13:00開演@お江戸両国亭、が個人的に楽しそうです。特に文雀師匠の江戸落語版「仔猫」、超興味ありますー!

落語鑑賞覚書

鈴本演芸場

途中入場

正朝「ん廻し」
三三「加賀の千代」
市馬「狸賽」
ホンキートンク「漫才」
喬太郎「純情日記渋谷編」
新治「源平盛衰記」

仲入り

仙三郎社中「太神楽」
権太楼「疝気の虫」
正楽「紙切り」
さん喬「白ざつま」

(敬称略)

えー。本日の墓参り後の飲み会(っても実質サシ飲み)を強行しなかった理由はこれです(笑)石をっ石を投げないでっっ

いや、前売りソールドアウトの時点で薄々感じてはいましたが、久しぶりに2時間以上、立ち見で観覧いたしました。いま足がすげえ痛いっす。

そうまでして観たかったのは、これまで音声しか知らなかった権太楼師匠の「疝気の虫」です。ネタ出しで拝見する機会を逃す手はないのと、圓朝忌で遠目で見た時(憧れの眼差し)、時折、厭な咳を出されてたのが引っかかって。結果、勿論、本日はちゃんと拝見し、仕草や上下を頭の中に焼き付け(次の正楽師匠の出番の時に慌てて廊下に出て全てメモに書き写し…ヤな客だねマッタク!)、事なきを得たのですが、明らかに終盤はハイペースで締め括ってたので、やっぱり不安は残る。ちょっと無理してでも優先的に行こう。

トリのさん喬師匠は「白ざつま」、別名「菊江の仏壇」。全く予備知識なしで拝見したのですが、成る程、全日で今日が一番最初にソールドアウトした理由がよく分かりました。これを現場で観れるなら立ち見だろうと何だろうと厭わない噺でした。僕があれこれ解説するのは、分不相応なので大概にしますが、一番印象に残る場面は、遊び人の若旦那が告白する「(菊江と違って)お花は、私の前で泣きもしないんだ、怒りもしないんだ、なんだか、あの子の前にいると、自分がとても小さい人間に思えて厭なんだ」という台詞。言葉から血が滲むのを幻視する程に痛々しく思えた。それは、贖罪ではなく、むしろ卑近な自己正当化でしかないのに、僕は共感してしまった。

また、終演後、さん喬師匠が一人「茄子と南瓜」を踊る姿が、愛されてるはずなのに、最後まで蚊帳の外な菊江にも似て、とても孤独で、だからこそ、美しかったです。

落語鑑賞覚書

圓朝座

於 全生庵

一花「やかん」

馬桜「牡丹灯篭・お札はがし」

仲入り

喬太郎「縁切榎」

(敬称略)

本当に申し訳ないですが、喬太郎師匠が全部持ってった感じです。「縁切榎」って噺は初めて拝見したのですが、何ですかあの80年代ラブコメ漫画は!可愛いタイプとクールなタイプの二人の美女に言い寄られて、どっちも選べない優柔不断男とか、何処の「るーみっくわーるど」か!また喬太郎師匠はいい加減な噺に作り変えて!そりゃあ面白いけど!!!

(ちなみにサゲのイメージ図がこちら)

image

と、半ば呆れながら楽しんで、後からググってみたら、勿論、喬太郎師匠の意図的な演出はありましたが、ストーリーはほぼ、そのままな事に絶句。牡丹灯篭との振り幅がでかすぎるよっ!

百年以上前の大名人、三遊亭圓朝師匠の懐の深さ(と、お茶目さ)を感じる、素敵な会でした。

落語鑑賞覚書

権太楼ざんまい
於 日本橋劇場

あお馬「やかん」
さん光「権助魚」
権太楼「大工調べ」

仲入り

権太楼「心眼」
(敬称略)

水曜日はジム休館日。
ここんとこ定時に上がれてるので、
勉強も兼ねてどこか落語会に行くようにしてます。
普段はだいたい当日の昼休みに探して決めるのですが、今日は前もってチケットを買ってしまいました。

話は少し前。
僕は高座に上がる前に流れる出囃子を、一時だけ「金比羅船船」にしていた頃があって、後で柳家権太楼師匠の出囃子だと分かったのですが、その頃、権太楼師匠の高座を拝見した事がなかったのです。

でも、有名な師匠だし、パブロフの犬のような落語ファンは出囃子が流れた時点で、その師匠を思い浮かべるだろう事は分かってたので、どんな雰囲気の方かと思い、ある時、何の気なしに、しかも別に権太楼師匠がトリでも何でもない普通の日の池袋演芸場に伺ったところ、物凄い衝撃がありました。

その時、権太楼師匠がされた演目は「つる」。マクラは確かに面白かったけど、本編は噺の筋を変えた訳でもなく、かといって凝ったくすぐりもないのに、座席に捩れかかって悶絶するぐらい大笑い。

結果、自分の出囃子に「金比羅船船」を使うのをやめ(笑)、その後、あれはなんだったのだろう、と、頭をひねりながら日々を送り、何かたまたまハマったに違いない、と思った頃、やっぱり偶然YouTubeで聴いた「疝気の虫」が面白すぎて過呼吸を起こす。

前置きが長くなりましたが、その流れからの今日の会なのです。

「大工調べ」は、とても有名な演目ですし、音源はたくさん聴いたつもりですが、生で拝見するのは初めて。しかも、権太楼師匠は木場の大工の息子さんだそうで、なんたか凄い贅沢な初体験でした。てか、やべえよ、啖呵が出る直前のシリアスに張り詰めた感じが、堪らない。権太楼師匠曰く、本来は若手が勢いよく出すネタである「大工調べ」を、70歳過ぎたらどうなるのかチャレンジされるそうです。

「心眼」も、プロの噺家さんがされるのを拝見するのは初めて。「爆笑王」の異名をお持ちの方なので、所謂人情噺はされないのかと思ったら、これがもう、ああ、うまく伝えられる自信はないけど、漫才とかコントとか、ドラマとか映画とか、そういうのでは太刀打ち出来ない複雑な感動が入り混じった芸に、ずっと鳥肌を立ててました。

なんか、やばい。
今まで、何かしら縁があった噺家さん(例えば、同年代の方だったり、何かしらお世話になったり)目当てに寄席に行く動機だったのですが、もちろん、その噺家さんも大切な方々ですが、やっと見つけたような気がします。転んでなお悔いなし。もう結構なお年なのが残念ですが、まあ、いつだって「今日」は人生で一番若い日って事で。

ファンクラブとか、ないのかしらん。そわそわ。

落語鑑賞覚書

鐙の会

於 ノラや

あお馬「やかん」

小せん「近所の若い衆」

小せん「夢八」

(敬称略)

 

水曜日はジム休館日。

ずっと行きたいと思ってた高円寺ノラやさんに

お伺いしてみました。

高円寺の高架下にあるそのお店は

敷地面積で行ったら、黒門亭が近いかな?

結構、みっしり詰まって近くで見れるのが素敵でしたが、開演までドア開けっ放しなものだから

蚊が、もう。

 

「夢八」生では初めて聴く珍しい噺でしたが

一番、盛り上がる「釣り」のシーンが、

近距離で、見上げる状態だと実にサイコー。

サイコーです!

心の中の、

いつかやってみたいぞメモに書き記し(←逝ってよし)

金欠の為、打ち上げは行かずに速やかに帰宅。

 

ちょっと遠いけど、選択肢としては充分にアリ。

また伺いたいと思います。

 

あ、正直に言います。

ヨロイの会、と呼んでました(笑)

落語鑑賞覚書

於 ミュージックテイト西新宿

時松「桃太郎」
馬るこ「らくだ」

仲入り

馬るこ「新浮世床」
時松「鰻の幇間」

先週のろべえさんの流れで水曜日の西新宿。

時松さんは吉遊さん繋がりのぼんじゅう亭の糸と
さん若さんもメンバーのTENの糸、
あと、去年の住吉踊りで若干見かけた糸で
比較的近い距離にいらっしゃるのですが
高座を拝見するのは2回目。
すごく所作が綺麗な人ですねえ。
「桃太郎」も「鰻の幇間」も爆笑するという噺では
ないのですが、なんだか凄い見惚れてしまったなあ。

反対に馬るこさんは、ハチャメチャ(笑)
勿論いい意味で。
ディスカバリーチャンネルのマクラからの
「らくだ」の導入、すげえ好きです。
いつかやってみたいなあ。20年後くらいに。
「新浮世床」は、ちよりんさんで拝見しましたが
馬るこさん作なのですかねー。
高座を降りた際の玉のような汗が印象的でした。
そうそう、馬るこさんのマクラにも
ちょっと話題になったのですが、
今売ってる週刊ダイヤモンドは
落語特集らしいですね。

早いうちに読んじゃいます。
ビジネス誌からの切り口、楽しみです。

落語鑑賞覚書

西新宿ミュージックテイト

ろべえ「居残り佐平次」

朝也「粗忽の釘」

仲入り

朝也「船徳」

(敬称略)

 

ジム休館日なので、柳家ろべえさんの様子を見に。

勿論、落ち込んでるんだろうし、

同時に、それでも落ち込んでるところなんて毛ほど見せないのだろうとは分かっていても、

まあ、元気そうで何よりでした。

小三治師匠預かりだそうで、披露目興行、応援したいけど入れるのか自信がなくなってきました…。

 

「居残り佐平次」は、

まさに喜多八師匠が透けて見える演じ方で、

何度か高座を拝見した師匠が亡くなると言う体験が初めて(米朝師匠も春団治師匠も扇鏡師匠も、生では拝見してないのです)な、落語初心者の私にとって、

成る程、噺家さん達をずっと見ていくと言うのは、

こう言う事の繰り返しなんだと、

静かに穏やかに、でも楽しく思えました。

落語鑑賞覚書

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ツルノヒトコエ

於 神田連雀亭

つる子「寿限無〜垂乳根」

つる子「短命」

仲入り

つる子「締め込み」

(敬称略)

林家つる子さんの勉強会に伺ってきました。

この人、元々アマチュア、社会人落語家からプロに転向して、林家正蔵師匠(いわゆる、こぶ平さんね)に弟子入りした方なのですが

私が落語を趣味にする頃には、既にプロになってらっしゃったので、ほとんど接点はなく、でも、色んな社会人落語の諸先輩方の言葉の端々に載る事がある為、気にはなっていたんです。ですが、そのまま、今日まで高座を拝見した事ありませんでした。

外見は、彫りの深いお顔立ちが外国人みたい。女優さんで言うと、誰なんだろ、強いて言えば蒼井優、的な?髪型のせいかもしれませんが。特に写真で拝見する限り、とても線の細い人に見えました。

が、

その高座は真逆。兎に角、声が大きく、どっしりと太い。男性的な声で演じる女性落語家さんはプロアマ問わずいらっしゃいますが、あの声量で、あのクオリティの表現力を保ってられるのは、やっぱり尋常じゃないと思いました。しかも、基礎技術力が半端ねえ。

やばい、

この人の

強めのおかみさんにキュンキュンするわー。

と、大絶賛なのですが、惜しむらくは

お客さんがちょっと濃くて、怖い(笑)

でも、この人の別の噺も聴いてみたくなりました。

落語鑑賞覚書

ちよりんの凱旋報告落語会

於 coffee chi-zu 2号店

ちよりん「お菊の皿」

ちよりん「宗論」

(敬称略)

広州から帰ってきたばかりの古今亭ちよりんさんが

そのお土産話をたっぷり交えて2席。

最近は中国や台湾の出演機会が多いそうです。

やっぱり、現地で働いてる日本人は

日本的な文化に対する飢え、みたいなものが

すごくあるみたいで、

とても喜ばれたそう。

中には、日本語を学んだ中国人の方も

いらっしゃったそうで、アニメに続く

新しいクールジャパンになるといいなあ。

出来れば、その一端でも関われたら幸せですが

僕の場合は、「あれ?冷房効きすぎ?」なクールになってしまわないか、すごく不安で夜も8時間くらいしか眠れません…。

 

文化といえば、「宗論」

ちゃんと聴くのは初めてですが

こう、ガイジン付け鼻の幻覚が見えてしまいそうな

楽しい噺でした(笑)