落語鑑賞覚書

金曜土曜と北海道出張に行ってきたのですが、その間は仕事に集中しないといけないと思って(大嘘)、一切稽古しなかったんです。でも、そろそろ応募締め切りですし、今日こそは真面目に稽古しよう。と思ったところ、偶々、今日が四万六千日だと知る。四万六千日。落語で言うと「船徳」の舞台でお馴染みの四万六千日ですね。

あ、このブログを読んでるのにも関わらず落語に全く興味がない人(なんだろう、僕個人のファンかな?)の為に、四万六千日の解説を。

今日、浅草観音に一日お参りしたら、四万六千日お参りしたのと同じになると言う、非常にご利益のある日なのです。パチンコで言うと確変、ボーナスタイムといったところか。ちなみに、僕はパチンコをやらないので、この例が適切かどうかは保障しません(笑)

じゃあ、この日お参りしたら四万六千日、とはいかなくても、まあ、四百六十日くらいの稽古に換算されても良いのではないか、と言う勝手な理由により、観音様のお参りに変更。行ってきましたが、すげえ人!はっはっは。さすが観光地。境内にはほおずき市が軒を連ねてまして、風鈴の音が涼しげに鳴っておりました。

さっそく浅草寺で参拝。賽銭箱の前で小銭入れを見たところ、生憎と五円玉はなく、でも一円玉と十円玉が結構あったので、持ってる小銭をぜーんぶ賽銭箱に放り込む。空っぽになった小銭入れを見て、あー、サッパリした。

お参り後もほおずき市を冷やかしてましたが、何となく、聴き始めの新鮮さを失うと、風鈴の音が妙に安っぽくて気になる。こんな音だったかなーと思ったので、触ってみると、なんだ、プラスチックか?ええい!納得出来るかっ!と、スマホでちょいちょい探したら、御徒町に江戸風鈴の店があるのを見つけたので、そこで風鈴を鳴らしてみると、うんうん、やっぱりこう言う音だった。金魚の風鈴を1つ買う。

北海道はめちゃめちゃ楽しかったけど、
やっぱり江戸下町が、僕のホームタウン。

なんてね、

東京メト◯のCMみたいなフレーズで、今日のブログを締める計算でいた訳ですわ。

でも、このブログのタイトルは、落語鑑賞覚書なのです。なので、ここからが本題。

寄席あすか亭
於 スタジオあすか

圓満「船徳」

仲入り

圓満「孝行糖」

(敬称略)

初めて伺う会場だったのでウロウロと探してたら、圓満師匠が煙草を吸って立ってたので、

「師匠こんにちは!今日は四万六千日ですね!」

あっはっは。かけていただきました(笑)これまでの一日が全て伏線になった感じです。間近で船徳を見る機会は滅多にないので、もやってる状態と竿を使ってる状態と艪で漕いでる状態、揺れ方がまるで違うから本当に船の上にいるような臨場感。岸から徳さんに声をかける男の真剣に心配する表情が堪らなかったです!ありがとうございました!

こんな贅沢な日は滅多にないので、しょーがない、今日はまっすぐ帰ってウチで稽古します。

落語鑑賞覚書

新宿末廣亭 夜席

鯉斗 片棒
小天華 奇術
笑好 漫談
歌蔵 時そば
東 京丸 京平 漫才
談幸 家見舞
今輔 飽食の城
ぴろき ウクレレ漫談
紅 笹野名槍伝より「海賊退治」
遊三 親子酒

仲入り

チャーリーカンパニー コント
松之丞 天保水滸伝より「鹿島の棒祭り」
柳之助 青菜
翁家 喜楽 喜乃 太神楽
松鯉 四谷怪談より「お岩誕生」

(敬称略)

先日の発表会にいらしたお客様のご紹介で、蒲田の近くのデイケアにて新しく落語会を企画する事に。今日の昼間に職員の方と打ち合わせして来ました。南柏ともども、良い会に出来るよう頑張りたいと思います。

で、機会を逃さず頑張ったご褒美に新宿末廣亭に。嘘でーす。そろそろ夏だし、怪談聴きたいよね!出来れば講談で!てのが本音です。人の入りは、まあ日曜夜だけに6割くらい。でも、外は熱帯夜、エアコンの効いた館内で、桟敷で足伸ばしてのほほんと見るのは最高です。

チャーリーカンパニーさんはコント。漫才の中でコントをするのは良くありますが、ちゃんと衣装もセットも揃えたコントを見るのは、実は結構珍しいかも。

松之丞さんは相変わらずプロレスめいたビッグマウスぶりが最高。いや、実際に滅茶滅茶沸かせてるからビッグマウスではないのだけど、挑発芸と言いますか、若いなー!って感じ。

で、トリの松鯉先生は、松之丞さんがチンピラに見えるくらい、完全にゴッドファーザーの風格。殺しのシーンでも必要以上に声を荒げない、エロい感じにネットリとした大人の悪。あと、寄席の怪談の何が楽しいって、やっぱクライマックスの薄ドロ!ブラックアウト!下からの青い発光!行け幽太!末廣亭の左右の通路が、今の君とっては花道だ!客席キャアキャア!パッと照明が付いて

「げに恐ろしき、執念かな〜!」

のカタルシスたるや!

今更こんなの子供騙しだと思う人、一回行って頂きたい。分かっていても想像以上に楽しめまっせ!10日まで毎日怪談かかってます、ゼヒ!

落語鑑賞覚書

つる子、音助二人会
於 ミュージックテイト西新宿

つる子、音助 オープニングトーク
つる子「味噌豆」
音助「長短」

仲入り

音助「転宅」
つる子「お菊の皿」

(敬称略)

ほぼ満席状態でした。

まずはオープニングトーク。二人会のコンセプトを決めたそうで、二席のうち一席は、互いにリクエストしたネタをやりましょう、と言う事でした。「味噌豆」は音助さんからのリクエスト、「長短」はつる子さんからのリクエスト。

ちなみに次回(9〜10月くらいに開催)のリクエストも決めておられまして、「てれすこ」がつる子さんからのリクエスト、「芝居の喧嘩」が音助さんからのリクエストだそうです。奇しくも地噺つながりでした。

「味噌豆」は、林家一門では最初に習う噺だそうで、却ってこういう会ではかけない、と言う事から入門当時のエピソードをマクラに。確かに滅多に聴いた事はない噺ですが、いいなあ。ほのぼのしてて。

「長短」は音助さんの大師匠が始められたと言う、おそらく雷門一門しかされないのであろう、ちょっと変わった演出でした。きっと知ってるツウの方も多いとは思いますが、どういう演出かは伏せておきましょう。

仲入り後は「転宅」泥棒がまた、底抜けに可愛らしいのです。前の「長短」もそうですが、音助さんの落語の、繊細なくらいに小さなディテールの仕草がすごく勉強になるなあ。と、勉強とか考えると楽しめなくなるジレンマ(笑)駄目よ、今週はサボりウイークだから。

最後の「お菊の皿」は、つる子さんらしく勢いのある展開なのですが、意外にお菊の幽霊が怖かった(一番最初に出た時ね)のが印象的。明るい印象の方ですが、もしかしてガチな怪談をされても楽しいのではないでしょうか。ラストのサゲの後、なんとお菊の皿の後日談(笑)が。因果が巡り輪廻も回るカオスなグルーヴ感でした。僕は持ってませんが、この「お菊の皿」は結構、演者の内面が出る気がします。

終演後、いったん普通に引き上げたのですが、思い直して熱演後のつる子さんとツーショット。たまには図々しくていいじゃない。オヂサンだからね。

でもこっぱずかしいから暫くはやりませんっ!!!

落語鑑賞覚書

紀伊国屋寄席

於 紀伊国屋ホール

一花 桃太郎
一左 宮戸川
文蔵 天災
歌司 野ざらし

仲入り

燕路 くしゃみ講釈
正蔵 山崎屋

(敬称略)

個人的には落語研究会、三越落語会、三田落語会と並んで、何となく敷居が高いので行ってなかった落語会、紀伊国屋寄席に漸く行ってまいりました。当日券で後ろの方の席でしたが、昭和の劇場の雰囲気が抜群。

山崎屋、初めて聴きましたが、結婚大作戦!な噺なのですねえ。強欲と言われる割に、何処までも人の良さそうな旦那様が正蔵師匠にぴったりでした。そうであっても、聴き手にも結構な知識を求められる、一筋縄ではいかない噺だと思います。ましてや現代には存在しない、吉原の世界が前提なので。

やっぱ復活しないかなー、吉原。築地か豊洲どっちか使ってない方に是非、文化的な遊郭をっ!
(↑都知事に怒られるっ)

落語鑑賞覚書

TEN寄席 final
於 らくごカフェ

文菊 千早振る
こみち だくだく
ときん 親子酒

仲入り

小八 青菜
さん若 小言幸兵衛

(敬称略)

TEN、今年で解散だそうで。
カールでもペヤングでも何でも良いんだけど、惜しむくらいなら普段から応援すりゃ良いのだ。それは分かってますが、ずーずーしくも行って来ましたよん。

皆さん面白かったです。最近、頻繁にこういう書き方をする事で逃げてる気もしないではないですが…(笑)可愛げのない事は言わずに素直に正直に言うと、本当に全ての高座に爆笑しました。

文菊師匠の千早振る、浪花節の演出が素晴らしすぎました。こみちさんのだくだく、流れるような仕草に酔いしれました。ときん師匠の親子酒、親父のリアルに駄目な酔っ払い理論が最高。小八師匠、女将さんへのボヤきが堂に入って来ましたね。音で笑わせてもらう高座も久しぶり。さん若さん、前の方のマクラでたくさん弄られてましたねー。小言幸兵衛、芝居シーンが特に大熱演でした!あと、さん若さんの怒りと驚きの篭った素早い二度見、僕は大好きです!

来月の夏TENで本当に最後。なんとか伺いたいと思います。

落語観賞覚書

浅草演芸ホール 夜席

途中入場

菊太楼 締め込み
柳朝 鹿政談
ぺぺ桜井 ギター漫談
一朝 湯屋番
歌之介 勘定板
ストレート松浦 ジャグリング
菊之丞 愛宕山

(敬称略)

今日は月に一度のプレミアムフライデー!
は全く関係なく、普通に仕事上がりに行って来ました。19時以降は千円引きになるんですね〜。昨日も有休だったので昼夜通しで伺ったのですが(ちなみに、その時見た高座が34席!とても思い出せない…)、外出しなきゃ料金一緒だし、某鈴本と比べて、凄くお得なんじゃなかろーか。

でも、安い分、携帯電話はしょっちゅう鳴るわ、ビニール袋ガサガサ音たてながら飯食うわ、高座の途中で入退場するわ、ジャグリングの人に「なんか喋ってよ!」と野次が飛ぶわ(理不尽!)、ちょっと動物園みたいな事になってます(笑)僕はそれも込みで楽しくなってきましたが、これが嫌な人は、まあ、他の寄席に行くわねー。

落語鑑賞覚書

続・菊太楼の会

黒門亭

菊太楼 「錦の袈裟」

龍馬「普段の袴」

仲入り

菊太楼「火焔太鼓」

(敬称略)

ひさびさの黒門亭。ひさびさの菊太楼師匠。もし、この方で何か一本オススメするなら、僕はやっぱり「火焔太鼓」だと思います。

落語鑑賞覚書

鈴本演芸場 夜席

(途中入場)

ぺぺ桜井 ギター漫談
歌之介 爆笑龍馬伝
白酒 茗荷宿

仲入り

ニックス 漫才
はん治 ぼやき酒屋
楽一 紙切り
歌奴 質屋蔵

(敬称略)

ツイッターで「落語家が死ぬと寄席へ行く。香典代わりに木戸銭を払って笑うんだ」ってつぶやきを見かけて、ああ、凄くいいなあ。その距離感がいいなあ、ましてお弟子さんがトリとってんだもんな。と思いまして、行って参りました。今週末の自分の出番に対する稽古は、ひとまず考えない(笑)

歌之介師匠の「爆笑龍馬伝」は初めて拝見。タイトルは後から調べたのですが、「爆笑」て。でも、名前に偽りはありませんでした。もードッカンドッカン。歌之介師匠は三平師匠も好きだったんですね。納得!

白酒師匠の「茗荷宿」。この噺も外さないなー。何度聴いても笑ってしまう。短い噺ですし、いつか手を出してみたいです。

はん治師匠の「ぼやき酒屋」は、自分的には祝!「妻の旅行」からの脱出(笑)いや、勿論、色んな噺をされてるのは存じ上げておりますが、私が行くとずーっと「妻の旅行」だったのよねえ。とことん穏やかでふわっと笑ってすっと袖に引っ込む。いいなあ。

歌奴師匠の「質屋蔵」は、ずっと聴いてみたかった噺なのでラッキー!にしても、この方、完全にジャイ◯ンみたいなシルエットなのに、声は良いわ仕草は雅だわ、はー、終始見惚れてましたよ。ちょっと屈折した一之輔師匠も勿論ステキだけど、同世代にこういう真っ直ぐに活躍してる方がいらっしゃる事は本当、いち社会人として励みになります。

うし、バイリンガルまであと3日!頑張りまっす♪

落語鑑賞覚書

喬弟仁義
於 らくごカフェ

やなぎ 短命
小んぶ 幇間腹
小傳次 万金丹

仲入り

小太郎 不動坊
さん若 馬の田楽
左龍 花見の仇討

(敬称略)

さん喬師匠一門の勉強会に伺ってきましたが、まー、これが全員熱演!楽しかったです!

さん若さんの「馬の田楽」は、これで拝見するのが二度目。登場人物が老若男女と多い上に全員田舎言葉という、演じ分けだけでも気を失いそうな噺なのですが、トーンとテンポがパワーアップされてまして、前に聴いた時より更に聴きやすくなってます…すげぇ。

左龍師匠の「花見の仇討」は、酔っ払いの武士二人連れの片方が、相手が巡礼兄弟の敵討だと見るや、目をキラッキラとさせててました(笑)あー、私、これまでこの噺で一番タチが悪いのは耳の遠い叔父さんだと思ってましたが、その認識は間違ってました。こいつだ(笑)敵討の名前が人を殺してそうな名前という事で「橘家文◯」に決まったのも酷くて最高でした。

落語鑑賞覚書

円菊一門会
於 お江戸日本橋亭

(途中入場)

文菊 権助提灯
菊寿 強情灸
菊志ん 鼻ほしい
ちよりん 長屋の花見・おかみさん編

お仲入り

鼎談 菊寿、菊輔、菊志ん
志ん彌 短命
菊生 お菊の皿
菊丸 祇園会
菊春 転宅

(敬称略)

菊輔師匠、先日の木馬亭の頃よりお元気そうで何よりでした。
でも、「俺は古今亭『しんしょう』を襲名する!・・・ただし、漢字は『身(体)障(害者)』」って、闘病中の噺家さんじゃなければ(あっても?)怒られそうな洒落だったなあ(笑)

途中入場なのが残念でしたが、すこしだけ覚書。
文菊師匠、実はちょっと雰囲気が苦手で高座を拝見するのは久しぶりなのですが、女将さんとお妾さん、二人の女性の色気(と、闇の深さ)が以前より際立って面白かったです。

菊志ん師匠の「鼻ほしい」は人の短所を嗤う、結構えげつない噺なのです。でも、お客さんも含めて、こういう噺で笑ってしまう人間の厭なところは、ときどき自覚しておきたい欲求がありますね。
聴くのはたまにでいいですが、でも、なくなってほしくない噺です。

菊丸師匠の「祇園会」は、ぐうの音も出ないくらい最初からサゲまで全てが格好よかったです。