高座ログ

第五回 珍來
於 活ハウス

オープニングトーク どテ珍・福来
道灌 福来
反対俥 どテ珍

仲入り

夕涼み 福来
欠伸指南 左笑

仲入り

余芸 福来
死神(誉れの幇間) どテ珍

新型コロナ感染対策の為、完全予約制、しかも当日はいつも通りの雨天(珍來の開催日は必ず雨または雪が降る)にも関わらず、7名のお客様にご来場いただき本当にありがとうございました。当日はマスク着用と入口での消毒、上演中こまめな休憩、換気を挟ませて頂きましたが、オープニングトークでもお伝えしました通り、数日の後、体調を崩されてしまった場合は、速やかに医療機関にてご診断いただき、出演者あるいは活ハウスにご連絡をお願い致します。

そんな真面目な案内から始まったオープニングトークでしたが、普段はグタグタになりがちなフリートークが意外に(?)はずんで盛り上がりました。どテ珍さんイメチェンしたしねー。

さて、自分の感想の前に、相方のどテ珍さんは「反対俥」と「死神(誉れの幇間)」どちらも爆笑をかっさらってました。どテ珍さんは日常的に創作落語を作る人なので、古典の中にも現代的な、ちょっと毒のあるくすぐりを自然に入れ込むのが本当に上手いです。特に今回は一つも外してないんじゃないでしょうか。トリの死神(誉れの幇間)は、三代目金馬師匠のお手本にした、まあ改作と言っていいくらい雰囲気の違う噺。落語初心者の方は勿論、長年聴いてるようなお客様も、興味深く浸っておられました。

今回のマドンナは、おさむ家左笑さん、本業は舞台女優さんで、実は第一回珍來から皆勤賞でいらして下さる、珍來に来てくださったお客様なら必ず「ああ!」と思ってくださる裏のレギュラーメンバーさんなのですが、満を持してのご出演でした。夏らしく「欠伸指南」をされてましたが、発表会以外の出演は初めてとは思えない、流石の舞台度胸と滑舌の良さ、丁寧な演技で楽しく聴かせていただきました。

で、僕。開口一番は「道灌」。本当は寺子屋の落語教室発表会でネタ下ろしする予定でしたが、コロナで中止となり、この機会を使ってネタ下ろしさせていただきました。凄くベーシックで、如何にも落語的な噺なので、やってる本人は楽しいのですが、いざ人前でやってみると想像通り難しい…不安なのでマクラ多めに振って挑んだお陰で何とか持ち堪えたつもりですが、それでも正直ややウケかなあ。どテ珍さんが志ん生師匠版と気付いてくださったのが嬉しい(笑)時期を選ばない噺なので、またチャレンジしたいです。

もう一つは「夕涼み」。これと踊りがあったので浴衣で高座に上がったのでした。つい先月、キャナリーの発表会でネタ下ろしした以来でしたが、その時に色々と忘れてたくすぐりを盛り込めて良かったです。あと、お行儀の良い発表会と違って、ほんの少しだけ、本来の喜多八師匠バージョンに近い「バレ」に近づけた演出にしたら、思ったより反応が良くて良かったです。みんな好きねぇ(笑)

あとは余芸でまた踊りを。夏だし何にしようかな、と思ったのですが、勉強会だし良いやと、まだ上がってない「深川」の深川〜吉原までの短縮版を。これで「夕涼み」「欠伸指南」含めて船遊び三部作でした。「船徳」やってないのに(笑)口直しに、後は、疫病退散と言う事で「かっぽれ」を踊らさせていただきました。

会場をご提供いただいた活砲偽さん、設営を手伝ってくれたぽっぽくん、撮影してくれた愛歯照ちゃんもありがとうございました。

次回は11月23日(月・祝)予定です。実はマドンナも決めてますが、詳細は番組内容含めて後日ご案内いたします。それまでには、もう少し安心して落語会が出来る世の中になりますように。

とりあえずひと段落

先週末12日に仔鹿寄席ご来場いただいたお客様には個別包装のマスクをお渡ししてお詫びをしました。また、会場の徳丸三凱亭さんにも、急遽のキャンセルにも関わらず会場費をご容赦頂き、本当にありがとうございます。それでも既に宣伝に使ったダイレクトメールやチラシにかかった費用を出演者で分配も済み、後始末を終えてとりあえず、ひと段落の席亭です。

前回の仔鹿寄席は2月でしたので、そのとき既にマスクをつけて感染対策を整えた上で開催したのですが、まさか、7月になってもこの状況が続いてる(悪化してる)のは考えもせず、私の読みの甘さでメンバーには余計な期待と出費をさせてしまい申し訳ないです。

ひと段落したこの機会に、仔鹿寄席自体もひとまず無期限の休止にしたいと思います。これまでも自然災害で延期になる事はありましたが、来月どころか来週の状況すら見えないこのコロナ禍の中、とても次回予定を立てられないと考えました。

もちろん、コロナ禍でもできるような別の開催方法も考えました。例えばネット配信。このご時世、プロは勿論、アマチュアで配信してる人もいらっしゃるし、それを否定する訳ではないですが、少なくとも私自身、無観客の前で落語する為に稽古する意味って何?とか思ってしまうのです。我々は、少なくとも私はこの活動を商売にはしてません。なので、例えたった一人でも、生身のお客様の反応をいただける事が恩恵の大半だと思ってます。

他にも、お客様の人数を絞って開催する、例えば、キャパ40人の会場を20人までに限定して開催する。これも考えました。(実際に、私個人では、その形で開催予定の会があります)ただ、その為には、当日、満員御礼でお帰り頂くお客様がでないように完全に事前予約制にしたり、また、それに併せて出演者も今よりぐっと減らさないと収拾がつかなくなります。出演者が減ると、まあ、生々しい話、出演者一人当たりの費用負担も今よりぐっと上がる訳です。

最悪、将来コロナ禍がもっと、年単位で長期化してしまった場合は、そう言った形での再開も考えております。でも、少なくとも今は、「予約しなくてもお客様が気軽に入れる、また、キャナリーの生徒さんなら、手を挙げれば誰もが気軽に出演できる」仔鹿寄席のままであって欲しい、と言う思いがあるので、上記のような所謂「新しい生活様式」にあった開催方法に切り替えるにしても、判断や準備の期間が欲しい(出来れば悩んでるうちにコロナ禍が収まって欲しい)、ってのが正直なところです。

まぁ、うだうだ理屈をこねてますが、今の自分にとって仔鹿寄席くらいの規模のイベント開催は、「リターンに合わない大きさのリスク」になってしまった、ってのが本音なんだと思います。

そんな感じです。まあ、僕自身のアマチュア落語活動は小規模で細々と続けますので、宜しければ無理ない範囲でお付き合い下さると嬉しいです。

最後に、皆さん健康最優先で、またお会いした時に「あのとき大変だったね」と笑いあえる日が来る事を祈っております。

第14回仔鹿寄席 中止のお知らせ

7月12日に予定しておりました第14回仔鹿寄席ですが、ここ数日のコロナ感染者数の急増および、それに伴う都外への移動自粛要請を踏まえ、中止とさせて頂きます。楽しみにされておりました皆様には申し訳ございません。私たちとしても無念ですが、今は感染拡大防止を最重要と考え、ご了承いただければ有難く存じます。

次回予定は未定となります。
皆さまのご健康と、このコロナ禍の一日も早い収束を祈ります。