堀切亭のおはなし

中家すゞめさんのお誘いで、福島は飯坂温泉、日本家屋の旧堀切邸で開催する落語会「堀切亭」に行ってまいりました。行ってまいりました。

行ったんだよなあ。

俺、ほんとに行ったなあ。

自分の出番は落語ではなく踊りにしました。現地でも言ってましたが、理由は、こんなに達者な社会人落語家が勢揃いする中で、僕が落語で良いのだろうか?と言う思いもあり、長丁場なので、お客様に気楽に見ていただく芸もあった方が良いのでは?と言う思いもあり。どっちも本音なのですが、表に出さなかった本音として「踊り」の本番を経験したい、ってのがあったのです。

二年間、幇間芸稽古場に通ってますが、落語と比べて人前に出るレベルに習得するまでとても時間がかかります。その上、人前でやる機会が少ない芸ですから、あのような日本家屋の座敷で出来るチャンスを逃す手はありません。とは言え、すゞめさんも一年前にちょろっと見たっきりでしたし、受け入れて貰えるか不安でしたが、有り難くも了承して下さいました。

金曜は早めに帰ったものの、荷物が多く詰め切れたのはギリギリ日付が変わる前…興奮して眠れそうになかったので、珍しくアルコールを入れたらあっさり入眠。

土曜、5時にバチっと起きて出発。上野発の新幹線に乗って福島に着いたのが、8時過ぎくらい。ホームから改札に向かう途中でイケメンこと共演者の播州亭玉椿さん発見。早いな!俺もだけど!二人で飯坂線に乗って会場に着いたのが9時過ぎ。なんとこの時間でもやってる温泉があるらしく…早々に向かった玉椿さんにちょっと遅れて温泉に行くと、そこには現地のお爺ちゃんズとお友達になって笑ってる玉椿さん、括弧全裸括弧閉じ、の姿が。人間力つええ。

そんなこんなで10時には会場に戻り、前準備、と言っても殆どスタッフの皆様の手で済んでおり、高座の位置を微調整するとか、募金して下さった方へのお土産を詰めたりとかそんな気楽な感じ。やがて他の出演者も揃い、直前ミーティングでスタッフカードが配られる。最後は相模亭桃姫さん提案で「ほりきりー!ファイ!」的な円陣を。

お天気に恵まれた事もあり、開場前からお客さんは集まり、開演時にはぎゅうぎゅうに。受付の長山さん、私も時折、大型落語会の下足番をやってますので、かなり大変だった事が想像できます。本当にありがとうございます。開口一番の氷山亭清うちさんからずっと、お客さん笑いっぱなし会場のボルテージ上げっぱなし。私は、まあ、反省点も多々ありますが!あまり退屈もさせず、同時に笑い疲れしたお客様のインターバルの役割も果たし、尚且つ当人が気持ち良く踊れたので万々歳です。

打ち上げは正面が千壱夜舞歌さん、その隣が団子家みたらしさんと、まあ、なんつーか、眼福(笑)焼くな焼くな、はっはっは。鍋もお酒も充分以上に堪能しました。宿に戻ってからも飲めや歌えやどんちゃん騒ぎ。隣部屋に武士がいなくて本当に良かった。

日曜はまた、めちゃ旨なコーヒーとフレンチトーストを食べて、あとはそのまま仙台に遠征に行く人もいたり、福島見物に行く人もいたり。私は、前週の日帰り北海道出張の疲れも取れず、後ろ髪ひかれながら東京行きの新幹線へ。

夢のような、否、夢が叶った二日間でした。皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。