落語鑑賞覚書

渋谷らくご

於 ユーロスペース

壺算 わさび
疝気の虫 百栄
一人酒盛 小里ん
目黒のさんま ブラック

(敬称略)

先程、ブログを遡ったら二年以上行ってなかったみたいです、渋谷らくご。

開口一番はわさびさん、落語ディーパーではお馴染みですが、そんなに高座は見た事なかったかも。最初は若者っぽいしシュッとしてるなぁ、と思いましたが道具屋の親父の目が最終的に狂人のアレになってたので、ああ、やっぱこの人もアレなのだなぁ(笑)

百栄師匠は疝気の虫。数年前のブログに書いたけどこのネタ自体大好きなのですが、権太楼師匠以外で拝見するのは初めて。権太楼師匠が赤塚不二夫チックな虫だとしたら、百栄師匠のはさくらももこチック?ちびまる子ちゃんじゃなくて、コジコジの。

寄席以外では初めて拝見する小里ん師匠、いや、小里ん師匠が座ったところがもう寄席でした。一人酒盛、凄いなぁ。語彙が少なくて恐縮なのですが、呑んでる方も泥酔になる訳でなく後半までほぼ一定のテンションで、しかも大した事は起こってないのに、ちょっとの言葉に、僅かな仕草に引き込まれるように笑ってしまう。素敵過ぎる。

トリは、ユニオンジャック柄の着物(あれ、どこに売ってるんだろう)に身を包んだ怪人が登場。怪しい。超怪しい。そりゃ噂はいっぱい流れますが、まず聴く機会がないのでおっかなびっくりでした。恐ろしいのは「どうせ下ネタと悪ふざけでしょ」という先入観をぶっ壊す古典落語としての聴き心地の良さ。中盤までは散々、お客さんを古典の快楽に連れてって、お客さんが戻れなくなってからの放送禁止用語の連発。なんてタチが悪い。なんて恐ろしく面白い。