落語鑑賞覚書

さん喬、権太楼特選集
於 鈴本演芸場

平林 喬志郎
太神楽 仙三郎社中
新版三十石 雲助
あくび指南 一之輔
目黒のさんま 市馬
漫才 ホンキートンク
露出さん 百栄
蛸坊主 新治

仲入り

粋曲 小菊
鴻池の犬 さん喬
紙切り 正楽
死神 権太楼

(敬称略)

先日、チケットをとった鈴本演芸場の吉例夏夜噺に行って参りました。超満員、立ち見も相当数いたなあ。僕はちょうど会場の真ん中あたり。

夏の終わり、涼風が吹くこの数日に相応しい清涼飲料水のような爽やかな噺でした。え?、「露出さん」の事ですけどそれが何か?いやもう、生で見れて大興奮(性的に、ではない)ですよ!僕は基本的にはほぼ、古典オンリーの社会人落語家ですが、もし、今後チャレンジしたい新作落語があるとしたら、「ハンバーグが出来るまで」と「露出さん」が二大巨頭ですよ!並べちゃ駄目ですかそうですか。惜しむらく、発表会には全く向かないのが残念。何故なら確実に親が泣く。

さん喬師匠の「鴻池の犬」は、先日の大坂遠征中に船場に行ったり歴史博物館に行ったり多少は鴻池善右衛門の知識をつまみ食いしてたので情景がより臨場感が増して楽しめました。まあ、そうでなくてもディズニー映画みたいで素敵な噺なんですけどね。ほろ苦いサゲも好き。

権太楼師匠の「死神」は圧巻。満席の会場から津波のような笑いの渦になってました。アジャラカモクレン、×××二世は手を抜いた、テケレッツノパッ!は最高です。ただ、これは権太楼師匠のせいではないですが、酔客が多くて、ラストの火がつくかつかないかの緊迫したシーンで、よもや携帯電話が鳴りやしないかと、そっちにハラハラしてしまう。今日は鳴らなかったから僕の取り越し苦労だけど、静かなクライマックスが楽しみにくい嫌な時代だと思う。