2018年8月の振り返り

今年は「平成最後の夏」なんてキャッチフレーズが飛び交ってましたね。そうでなくてもヘンテコな天気が多かったですし、何となく数年経っても記憶に残りそうな夏を過ごされた方が多いのではないでしょうか。僕ですか?僕は全然語りたりねーよ!って感じにいつもより文章多めに振り返りをば。

1.亭号が多過ぎる

亭号が多過ぎる

いやいやいや、どう考えても今月は大阪遠征で1、2フィニッシュでしょう!?と、書いた当人も思ったのですが、何故かこんな事に。じ、地味すぎる。しかも今月最後に書いた記事だし。一体どこが読者の皆様にハマったのか。

地味ついでに補足しますと、「鹿鳴家」はキャナリーの、「寺子屋」は落語寺子屋の生徒として活動する際の亭号。「古久堂」は特に落語教室の活動とは無関係(なので両方で習った持ち根多をかけられる)な活動をする際の亭号。「菊廼家」は東八拳の拳名として。

てな感じに使い分けてますが、ホントの事言いますと、南柏や多摩川のデイケアで御挨拶させていただいた時、まだ「寺子屋」も「古久堂」も名乗っておらず、結局、今は寺子屋で習った根多も「鹿鳴家」のまま普通にかけてます。褒められたものではありませんが、今更、名乗りを変えてデイケアの職員さんや施設利用者さんを無用に混乱させたくないので・・・。

って事で、実は結構いい加減な使い分けです。
良い生徒さんは真似しないよーに。

2.落語鑑賞覚書

落語鑑賞覚書

OSAKAにはええとこが、いっぱいあるんやで~、その1。繁昌亭。
記事では割と思わせぶりな書き方になっておりますが、実は毎年恒例の話だし、翌日から口頭では言いまくってるし、チラシにも載ってますしネタバレを。これから行こうと思ってる方は是非、読み飛ばして下さい(笑)

幽霊が私の前に立ってから言った台詞がすごかった。

幽霊「おい、××(僕の本名)、お前、××(ゆ乃月さんの本名)の友達で、落語やってるんやってなあ」

僕「(驚きと恥ずかしさで)!?・・・はい」

幽霊「その割に、笑い声が小さいんやないか?(会場どっ)」

僕「・・・すみません」

幽霊「これから蒟蒻を首筋につけるから全力で悲鳴を上げなっ。くらえ~!」

僕「(全力で)ぎゃ~~~~~~~!!!!!」

要は、幽霊の正体みたり林家染雀師匠(ゆ乃月さんの落語教室のお師匠さん)で、サプライズを設けてくださったというオチなのですが(とはいえ、チラシに内容が載ってますし、その後も会場を回りながら何箇所か同じような事になってました)。

それにしたってその時は分からなかったし、幽霊とは初対面ですし、あんなに戦慄するとは思わなかったね、うん。多分またリベンジに行きます(笑)

3.高座ログ

高座ログ

OSAKAにはええとこが、いっぱいあるんやで~、その2。伝楽亭。
初めての伝楽亭、すっかり愉しんでしまいました。記事にない話で、実際にマクラに使ったちょっとした小ネタを。伝楽亭の高座の上に額が飾ってありまして、そこには笑門来福(笑う門には福来たる)の文字が昔っぽく右から左に

福来門笑

と、書いてあります。
そこで、

僕「えー、わたくし、ここ(メクリ)と、ここ(額)に名前が書いておりますが」

一瞬、間をおいてから笑って頂きました。分かって頂いてよかったあ~。さ、これを読んだ伝楽亭のお客様は高座を見るたびに、僕の名前を思い出すズェ・・・またお誘いあるかもしれないズェ・・・(気の長い皮算用)

ちなみに、伝楽亭は「デンラクテイ」ではなく「デンガクテイ」と読みます。ここ、テストに出るよっ。

4.圓朝忌

圓朝忌

記事には書かなかった話を二つ。今回、一般のお客様にも膝の悪い方が増えてらっしゃったせいか、一般席には座布団が用意されるようになりました。これでだいぶ法事タイムが楽になりましたよ。もし、正座がつらくて行くのを避けていた方も是非、来年はお越しくださいませ。

と、住職の息子さんですかね、御坊さんに交じって小学生くらいの小僧さんが参加されておりました。勿論、法事タイムの時は真剣ですが、奉納落語では子供っぽくけらけらと笑ってて可愛かったなあ。

5.高座ログ

高座ログ

バイリンガルの会、ずいぶん昔の話に思えます。
その時の話ではないですが、先日、バンビ寄席の席亭をされてた鹿鳴家あいむさんが、今度、日本語の落語教室と掛け持ちをされるそうですよ。そちらでも楽しんで下さるといいなあ。もし、仔鹿寄席に出演いただいたら、恐らく初めての仔鹿・バンビ両方出演という快挙にっ!

貴方の好きな記事はありましたか?来月も宜しくお願い致します。

亭号が多過ぎる

2年で3つほど亭号が増えたので(おいおい)ちょっと自己不信に陥り、暫く名刺を作るのをほったらかしにしてたのですが、約1年経って亭号が増える事なく(笑)落ち着いて来ましたので名刺を刷新しました。

「古久堂」以外は何処かしらの稽古場に所属してる証で、つまりは其処にはそれぞれ尊敬するお師匠さんがいらっしゃる訳。って考えると、おらぁ恵まれた人生だよなあ。

※追記 本名で通ってる稽古場も含めると、師匠の人数は亭号の数どころではないっす。我以外皆我師!

デザインもほぼ自前です。よければ貰ってくださいませ。

高座ログ

南柏デイケア

金明竹 八千代
軽石屁 加笑
三味線漫談 五十鈴。
家見舞 福来

昨日は南柏デイケアで落語会。もう7回目になります。まだまだ未熟な腕ゆえ、あまり笑ってもらえず恐縮なのですが、流石に顔は覚えてくださってるみたいで、何事も継続だよな、と思う。今回はキャナリーの後輩二人に落語と、東雲亭五十鈴。さんに三味線漫談をしていただきました。

落語鑑賞覚書

納涼 住吉踊り
於 浅草演芸ホール

たらちね 扇ぽう
魚問答 花ごめ
動物園 ちよりん
音楽パフォーマンス のだゆき
漫談 ぼたん
からぬけ やまと
夏泥 金時

仲入り

幸せの黄色い旗 茜
紙切り 楽一
村越茂助〜左七文字の由来 梅福
ざるや 白酒
漫才 にゃんこ・金魚
小噺 小文治
桃太郎 歌る多
曲芸 翁家社中
替り目 菊春
金さん銀さん 圓丈

仲入り

マジック 皆子
権助提灯 菊千代
男の井戸端会議 馬風
漫才 ロケット団
漫談 文楽
漫談 歌之介

仲入り

小噺 志ん彌
浮世節 橘之助
後生鰻 駒三
大喜利 納涼住吉踊り

(敬称略)

今日でお盆休みもお終い。
なんだか随分と遊んでしまった気がしますが、最終日に悪足掻き(笑)

もう三、四年くらい通っております、浅草演芸ホールでの住吉踊りに伺ってきました。詳しい事はググって頂くとして、元々、志ん朝師匠が先代助六師匠から住吉踊りを教わる事から始まったイベントで、youtubeを見ると志ん朝師匠は勿論、圓菊師匠や金馬師匠、圓彌師匠など名だたる師匠が出演して大人気の会になります。※今日知ったのですが、上方でも彦八まつりで見れるとか。

で、去年の年末より米七師匠の幇間芸稽古場に習うようになりましたので、この機会にあくまで私見として「浅草演芸ホールで見れる、かっぽれ(住吉踊りの代表格とも言える踊り)と、幇間さんがお座敷でされる、かっぽれはどう違うの?」という事について印象を書いてみたいと思います。あくまで私見ですからね!引用して恥を書いても知りませんからね!

ただし、そもそも「違っている事」の意味は言及しません。何故かと言うと、違ってるのが当たり前だからです。嘘だと思うならyoutubeで「かっぽれ」と検索して出てくる動画を片っ端から見て下さい。びっくりする程、全ての動画が違う動きをしています。

まず、今日見て一番思った事は、寄席のかっぽれはとても簡略化されてると思いました。腰の位置は高いし、動きは直線的だし、移動距離は短いし、横方向より縦、あるいは正面の方向に手を伸ばす為、コンパクトに感じます。正直、踊り単体で見た時には、幇間さんの踊りの方が遥かに綺麗だと思いました。

その代わり、寄席のかっぽれには踊り自体がシンプルな事による副作用があるように感じました。それは、他の要素を入れやすい、と言う事です。例えば、隣で踊ってる人と掛け合いをしたり、ワザとよろけるような演出をしたり、舞台ぎっしりに並んで踊ったり。そういうのは、どうしても盛り上がる。そういう意味では、当時、志ん朝師匠が「踊る」ではなく「よろける」という表現でプロモーションしたのは上手だと思いました。

まあ、結論としては、見る阿呆より踊る阿呆の方が楽しい!うだうだ考える暇があるなら今週も幇間芸稽古場で踊るのだ!レッツダンシング!

落語鑑賞覚書

さん喬、権太楼特選集
於 鈴本演芸場

平林 喬志郎
太神楽 仙三郎社中
新版三十石 雲助
あくび指南 一之輔
目黒のさんま 市馬
漫才 ホンキートンク
露出さん 百栄
蛸坊主 新治

仲入り

粋曲 小菊
鴻池の犬 さん喬
紙切り 正楽
死神 権太楼

(敬称略)

先日、チケットをとった鈴本演芸場の吉例夏夜噺に行って参りました。超満員、立ち見も相当数いたなあ。僕はちょうど会場の真ん中あたり。

夏の終わり、涼風が吹くこの数日に相応しい清涼飲料水のような爽やかな噺でした。え?、「露出さん」の事ですけどそれが何か?いやもう、生で見れて大興奮(性的に、ではない)ですよ!僕は基本的にはほぼ、古典オンリーの社会人落語家ですが、もし、今後チャレンジしたい新作落語があるとしたら、「ハンバーグが出来るまで」と「露出さん」が二大巨頭ですよ!並べちゃ駄目ですかそうですか。惜しむらく、発表会には全く向かないのが残念。何故なら確実に親が泣く。

さん喬師匠の「鴻池の犬」は、先日の大坂遠征中に船場に行ったり歴史博物館に行ったり多少は鴻池善右衛門の知識をつまみ食いしてたので情景がより臨場感が増して楽しめました。まあ、そうでなくてもディズニー映画みたいで素敵な噺なんですけどね。ほろ苦いサゲも好き。

権太楼師匠の「死神」は圧巻。満席の会場から津波のような笑いの渦になってました。アジャラカモクレン、×××二世は手を抜いた、テケレッツノパッ!は最高です。ただ、これは権太楼師匠のせいではないですが、酔客が多くて、ラストの火がつくかつかないかの緊迫したシーンで、よもや携帯電話が鳴りやしないかと、そっちにハラハラしてしまう。今日は鳴らなかったから僕の取り越し苦労だけど、静かなクライマックスが楽しみにくい嫌な時代だと思う。

落語鑑賞覚書

動楽亭 昼席

道具や 弥っこ
黄金の大黒 雀五郎
野ざらし かい枝
鹿政談 塩鯛

仲入り

エスエル 梅團治
三十石 文太

(敬称略)

隙あらば寄席、の精神で。
いや、一昨日の繁昌亭も昨日の伝楽亭も楽しかったのよ。でも、強いて言えば、繁昌亭は勿論、怪談噺中心だし、伝楽亭は満員御礼で、ほぼ楽屋にいたので音しか聴いてないし…振り返ってみれば、普通の上方落語を聴いてないのよ。もっと振り返ってみれば、これだけ聴いててまだ、僕は上方古典落語の人気者、喜六と清八にまともに会ってないのよ!これはいかん!と、亀鶴さんオススメの動楽亭に。

動楽亭、通天閣とか新世界とかのすぐ近くにあるのですが、大きめの座椅子が前に三十個ほど、その後ろは普通の椅子になってました。座椅子も、けっこう前の席と離れてるので、あんまり狭っ苦しい感じはしませんでしたよ。

で、

最後の最後にキーターーーー!これこれこれ!キー公!せーやーん!
しかも、旅の終わりに相応しい三十石でした。生で聴くのは勿論、初めて。ハメモノあり、歌あり(「桂文治は噺家で」のフレーズは初めて聴きました)、船唄には船頭の掛け声が入ってとても賑々しいトリの高座を、この旅の風景を思い出しながら、ボンヤリと楽しませて貰いました。

皆さま、お世話になりました。また来るぜっ!

高座ログ

ワシら伝楽亭好きやねんの会
於 伝楽亭

なんか、緊張感が取れてちょっと泣きそうです。

主催の玄関さん、小なんさん、八景さん、緑生さん、私が楽屋でテンパって右往左往してる中、励まして下さりありがとうございました。そして会場では大勢のお客様に恵まれまして(この人数は主催の玄関さんも想定外だったそうですよ!えへん!←お前が威張るな)どうにか私も伝楽亭での初高座をつとめる事が出来ました。ありがとうございました!考えてみたら、三年前に池田の予選に出た時は、無我夢中でお客様の顔を見る余裕がないまま終わってしまいましたので、今回が本当の意味で上方での初高座でした。

終演後、何人ものお客様から「また見たい」と仰って頂けたのが何よりの励みです。再会の日を思いながら、明日からまた、稽古を続けます。

でも今日は眠い…また日本酒呑みすぎた…でもホテル着いたからいいかぁ…。

落語鑑賞覚書

お笑い怪談噺の夕べ Vol.12
於 天満天神繁昌亭

荒寺幽霊 たま
腕喰い 染雀
五光 米左

仲入り

応挙と幽霊の花魁 南鱗
備後屋敷 福笑

(敬称略)

落語に触れて早七年、ようやく行ってまいりました悲願の繁昌亭!長かった〜。

上方の社会人落語の先輩であります、満福亭ゆ乃月さんが毎年、SNSでこの会を紹介されてるのを見て、もし繁昌亭に伺うならこの会が良い!と思ってたのが漸く叶いました。ありがとうございます!

外観はこんな感じ。よく見ると入り口に幽霊がいますね。内装の写真は撮らなかったのですが、天井いっぱいに出資者の方の御名前が書いた提灯が並んでました。知り合いが中にいらっしゃると聞いてはいたのですが、残念ながら該当の提灯は見つからず。規模は一階だけで130名くらい。たぶん、二階席もあるから全体で200席くらいあるのかなぁ。内装の雰囲気は横浜にぎわい座が一番近いと思いました。僕は通路側の席に。

開口一番、たま師匠はショート落語からの新作(ですよね)に。幽霊と霊媒師のやりとりが楽しい。次は染雀師匠の「腕喰い」。今日の会は全て聞いた事のない噺、中でもこの噺はタイトル的に一番気になってましたが、たぶん、江戸で言う「団子坂奇談」に近い因縁噺。所作が綺麗なのに、おこもさんの演技が妙にリアルで大笑いしました。次が米左師匠の「五光」もとは米朝師匠だけがされてて、いまは米左師匠だけがされてる噺。当人が仰ってるとおり、難しく、分かりにくく、面白くない、のですが、何でしょう、不思議な余韻を残す噺で、もう一回聴きたいと思いました。

ここで仲入り。そうそう、こちらの寄席囃子を浴びるのも目的の一つで、以前、仲入りと仲入り後は江戸と上方で逆、と先輩から教えていただいていたのを思い出す。その時、こっち(江戸)では仲入り後はお囃子ない(クイツキの出囃子から始まるので)よなぁ、と思ってたのですが、漸く意味が分かりました。仲入り後に口上をする時、かかっていた曲が、上方では仲入り前にかかってました。(自分で書いててややこしい…)

仲入り後は南鱗先生、どこかで聞いた御名前かと思ったら社会人講談師の玉井亀鶴さんの日本橋亭での会で拝見した事がありました。独特のテンポ、でも聴かせる講談でした。最後、トリは福笑師匠、こちらはタイトルから想像するのに反して新作落語なのが意外でしたが、腹抱えて笑いました。失礼ながら初めて拝見した方ですが、こう、僕の思う上方の芸人さんイメージを体現してるような雰囲気の方でした。

高座のクライマックス、会場は暗転して幽霊登場!までは、そりゃ想定内ですが、その幽霊がこちらにやって来て、ああ!そこから先は言いたくない!身の毛もよだつ惨劇が!僕は(赤面で)悲鳴をあげてしまい…

で、何故か僕の手に、きんぴらコンニャク。

終演後、幽霊とパシャリ。

ゆ乃月さん!新たなトラウマをありがとう!うそうそ、超楽しい体験をありがとうございました。

小さな世界

昨日は

全生庵で、寺子屋の先輩、麻輪馬さんのお友達の方(発表会で私の事を覚えてくださってたそう。有り難し!)とばったりお会いしてご挨拶

そのあと清澄庭園の涼亭で東八拳の夕涼み会をしたのですが、その打ち上げの居酒屋で、深川民族資料館で落語会打ち上げ中の圓満師匠に偶然お会いして恐縮ながらご挨拶

更に、たまたまそちらに同席されてました圓満師匠のお客様が、先日、櫻川米七稽古場お浚い会でご一緒させていただきました藤間流の方と判明(と、言いますか私の姿を覚えて下さいました。お浚い会に出演はしてないのですが…)して驚きながらご挨拶

よっぽど僕の顔が覚えやすいのか、このテの世界が狭いのか…いずれにしても、悪い事ぁ出来ないナァ。