背中の志ん生

 

志ん生師匠に関する本は、それ程は読んではおりませんが、読んだ中では一番面白かったかも。圓菊師匠の志ん生師匠への溺愛っぷり(弟子が師匠を溺愛なんて我ながら妙な表現ですが、それだけ志ん生師匠が可愛らしいんだもの)は何とも温かい気持ちになれました。にしても、圓菊師匠、入門するまでは志ん生師匠はおろか、殆ど落語を知らなかったってんだから、おっそろしい引きの強さ。私も、言ってしまえば「落語好き」になる前に社会人落語の世界に飛び込んでしまったクチで、その割に恵まれた環境にいるよなとは思いますが…いやはや。

まあ、その分、志ん生師匠が亡くなったシーンは泣きそうになりました…。あんな面白くて可愛らしい爺さん、何も僕が生まれる4年も前に死ぬ事ァねぇのになぁ。いつか、お陀仏したら文句言わねえと。

この本の中には、志ん生師匠の教えが沢山書いてあります。最後に、その中で私が一番好きな言葉を書き残しておきます。

四角い座布団の中に、何か落ちてるんだぞ。あの中で考えろ。