落語鑑賞覚書

浅草演芸ホール 通し

昼の部

朝太郎 子ほめ
圭花 狸釜
志ん丸 手紙無筆
おしどり 音曲漫才
世之介 漫談
栄枝 都々逸坊扇歌伝
昭和こいる 漫談
柳朝 紙入れ
圓丈 金さん銀さん
ロケット団 漫才
甚語楼 猫と金魚
吉窓 大安売り
鏡味仙三郎社中 曲芸
文楽 替り目
金馬 表彰状

仲入り

真打昇進披露口上 吉窓、権太楼、志ん五、志ん橋、金馬、馬風
にゃん子金魚 漫才
志ん橋 からぬけ
権太楼 代書屋
馬風 漫談
楽一 紙切り
志ん五 出目金

夜の部

やまびこ 寿限無
志ん松 元犬
志ん陽 のめる
アサダ二世 マジック
川柳川柳 ガーコン
文蔵 目薬
ホンキートンク 漫才
菊太楼 長短
しん平 焼肉屋
正楽 紙切り
小満ん あちたりこちたり

仲入り

喬之助 初天神
文雀 八問答
翁家社中 曲芸
歌奴 鼓が滝
はん治 粗忽長屋
小菊 粋曲
志ん輔 子は鎹

(敬称略)

ほんとは昼の部で帰ろうと思ったのですが、プログラムを見ると夜の部の顔付もなかなか。通して見てしまいました。総時間9時間20分!全40席!さすがに長っ!

結構、初めて聴いた噺が多かったので、そちらを中心にメモ書きしときます。既知の方もいらっしゃるかと思いますが、そこは大目に。

圭花さんの「狸釜」は、「狸札」「狸鯉」「狸賽」と同じ狸の恩返しシリーズ。存在してたのは一応知ってたのですが、初めて聴きました。とは言え、サゲの分かりにくさを考えると、たしかに滅多にかからないのもむべなるかな。

「都々逸坊扇歌伝」と言うより、栄枝師匠を拝見するのは初。お弟子さんの百栄師匠は知っていたのですが、ずいぶん雰囲気が違う落ち着いた師匠だなあ、と思ったら、あとから調べて見ると、どうもこの人も相当な奇人のようです。

二代目 志ん五師匠の新作「出目金」は、噺のセンスも素晴らしいけど、袂をヒラヒラさせる独特の仕草が素敵すぎる。新作落語は噺の筋に目が行きがちだけど、こう言う華やかな、かつ見たこともない仕草を作る方もいらっしゃるんだ、と勉強になりました。

しん平師匠の「焼肉屋」。漫談調で進んでいく中で、焼肉の旨味を滔々と語りこむ不思議な噺。聴いてるだけで口の中がヨダレでいっぱいになり、まんまとサゲの一言でやられた。これが天才か。

小満ん師匠の「あちたりこちたり」。小満ん師匠って、自分の中では超古典派な人だと勝手に思ってたんですが、こんな引き出しを持ってらっしゃったのか。あのドスの効いた低音で、「ウサギ寿司」とか言われるとそれだけで可笑しい。

文雀師匠は「八問答」。この世は全て「八」で出来ている、と豪語するセンセイと、落語でお馴染み八っつぁんの問答集。文雀師匠は寄席で拝見する度に全く知らない噺をかけて下さるので、後でキーワードからタイトルを調べる楽しみがあるのですが、今回、手がかりが「八」なので、一番調査に時間がかかりました(笑)