2017年8月の振り返り

な~つのお~わ~り~。なんだか雨が降ったりミサイルが降ったり俺が池田にフラれたりの8月でしたな。
今月はお盆帰省中は投稿しなかった事もあり、記事数が少ない中での振り返り。

1.「インスタ映え」嫌い

意外にもこれが一位。まあアンチが増えるって事はそれだけ世間一般に認知されているという事なので、インスタグラムにとっては痛くも痒くもないのでしょうけど。
いや、別にインスタは嫌いじゃないんだよな・・・言葉を工夫して伝える事が、より好きなだけです。

2.浪曲鑑賞覚書

けっこう衝撃的だったんですよね。木馬亭の雰囲気。
後から知ったのですが、何やら浪曲以外にも「お笑い浅草21世紀」というイベントを定期的に行っているよう。
9月のポスターを見たのですが、誰ひとり知ってる芸人さんがいない(笑)き、気になるぅ~。

3.「そのほかの出演情報」更新

でた!毎月出すと必ずランクインする出演情報の告知。
大変にありがたいんだけど、穿った見方をすると、僕がどうこうというよりは「誰がどこに出演しているのか」を、兎に角、把握したがる物見高い層がぜってーいると思うのよね。
実はちょっと前まで自分にも若干そういう傾向があったんだけど、落語の上達に何ら貢献しない行為なので見るのをやめました。
いまは某○ゃらくからも離脱して、ますます業界に疎くなっていく私。ま、今はそれでいいんだけどさ。

4.高座ログ

千葉ドキ出演です。こんだけ感動的に書いたのはあながち嘘ではなく、ほんとーに勝手な思い入れが多数あって、社会人落語の会で一番、出演したかった会なんですよね。
そういう意味ではちょっと目標を見失いつつある毎日です。千葉ロス疑惑?

5.エレクトリカルパレード

ありがたい事にここ3年くらい、住吉踊りの会に伺えてますが、年々面白くなってます。それは、その間の1年間に得た演芸の知識によって、前回分からなかったマニアックなところが分かってくるからだと思います。
ずっと続いて欲しいですね。また来年も伺いたいと思います。

貴方の好きな記事はありましたか?9月も宜しくお願い致します。

高座ログ

先週末は土曜、日曜と落語させていただきましたので、そちらをまとめて。

8/26 南柏デイケア

鹿鳴家福姫 初天神
鹿鳴家加笑 代書
松鈴亭竜扇 夏の医者
鹿鳴家福来 浮世床(夢)

なかなかにバラエティの富んだ番組になりました。
福姫さんは2回目、加笑くんは初めてのデイケア出演でしたが、堂の入った高座でしたね。
竜扇さん、唐突の依頼に快く応じて下さってありがとうございます。
夏の医者、面白い噺ですねえ・・・シェンシェイシャマ!シェンシェイシャマ!
僕は思い出しながら久しぶりに色っぽい噺を(笑)

8/27 多摩川デイケア

鹿鳴家福来 からぬけ
鹿鳴家小たけ 強情灸
風鈴亭飴次郎 宮戸川
すまいる亭誠加 厩火事

こちら、初めてお伺いしましたが沢山笑っていただき、楽しく演らせていただく事ができました。
僕は御挨拶を兼ねて開口一番、落語ってこんな感じ!の小噺多めのマクラから酒の粕~からぬけまして、お後にバトンを託す。
小たけくんは強情灸を熱演。お客様から「熱そう・・・」という声が漏れたのがスバラシイ。
飴次郎さんの宮戸川~誠加さんの厩火事の流れ、まるで一組の男女の結婚前、結婚後みたいになっており、お二人の技術の高さもあってとても深みのある高座になりました。

次回、南柏デイケアは11/25、多摩川デイケアは12/10となります。開催1ヶ月くらい前になったらまた募集をかけたいと思いますので、ご都合がよろしい方は是非。

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プチ落語鑑賞覚書

多摩川デイケアのあと、黒門亭の菊太楼師匠の会に伺いまして、「星野屋」「酢豆腐」の2席を拝聴しました。
落語超たのしー!

パルプ・フィクション

最近は全然映画観てないぞ!って事で、久しぶりにツタヤで借りたのはクエンティン・タランティーノの名作、パルプ・フィクション。

物凄いファンが多いのが分かる。変則的な時系列、本編と関係ないマニアックな無駄話、キビキビしたガンファイト…今も沢山の作品に影響を与え続けてる。黒髪おかっぱユマ・サーマンも凶悪的にかわいいし、ジョン・トラボルタのダンスもイカしてる。

あと、あんなに楽しい拷問シーンは他にはないね。覆面男、あいつ何しに出てきたんだ!?(笑)

終始ニヤニヤしてました。

高座ログ

第43回 落語ドッキリチャンネル
於 千葉市生涯学習センター 小ホール

寺子屋大頭 子ほめ
未来来活砲偽 権助魚
鹿鳴家ゑん側 手紙無筆
米花家写碌 暦の寄合(自作)
二松亭牛志楼 目薬

仲入り

杢々亭木製 弥次郎
鹿鳴家福来 猫と金魚
桂小前治 のっぺらぼう
櫻川寿々之輔 かっぽれ
隣乃玄関 源太と兄貴(笑福亭仁智 作)

仲入り

鹿之家さん歩 かぼちゃ屋
麹家にこり 応挙の幽霊
るぅきく ウダ噺
二松亭風林火山 船徳

高座に上がる前、色々と考えすぎて緊張でしんどかったこと、
高座から下りたあと、気を失いそう腰が抜けそうな脱力感、
打ち上げから帰る際、電車とアルコールに揺られながら心地よい余韻、

ずっと憧れてますし、一日経った今でも非才な僕には身に余る体験だと思ってます。

たぶん、昨日の思い出は何度も思い出します。ずっと心に残ります。

千葉ドキメンバーの皆様、共演者の皆様

本当にありがとうございました。

落語鑑賞覚書

吉例夏夜噺 さん喬 権太楼 特選集
鈴本演芸場

一之輔 めがね泥
仙三郎社中 太神楽
三三 道具屋
喬太郎 みちのくの休日
市馬 天災
ぺぺ桜井 ギター漫談
喬之助 猫と金魚
新治 阿弥陀池

仲入り

夢葉 奇術
権太楼 笠碁
正楽 紙切り
さん喬 牡丹燈記

(敬称略)

だー!番組内容は最高だったのに客質は最低。夏休みだからかなあ…。前の席にはやたら柿ピーをガサゴソボリボリ食いまくる魯鈍そうな男と、泥酔して頭を振りながら変な嬌声をあげる女のカップル。隣の席には時間が気になるのか、やたら懐のスマホを出し入れして画面を光らせてる。さん喬師匠の噺は初めて聴くから筋が分からないのに、あっはっは、ぜんぜん集中できねー(涙)

久しぶりにゲンナリした気分で寄席を出ました…。

エレクトリカルパレード

子供の頃、ディズニーランドに連れてって貰うと、その日の夜、エレクトリカルパレードの曲が頭の中で鳴り止まない現象。この現象の名前は知りませんが、いま丁度、同じような現象が起こってます。

昨日、浅草演芸ホールで住吉踊りを見たら、頭の中でカッポレが鳴り止まない(笑)

浪曲鑑賞覚書

やる気が出る外郎売CDブック
出版記念演芸会

於 木馬亭

国本はる乃 外郎売
玉川太福 茶碗屋敷
あっち亭こっち たがや

仲入り

座談会(竹内尚志・玉川太福・長田衛) 浪曲の未来について
玉川太福 地べたの2人シリーズ「道案内」

(敬称略)

昨日、ビアガーデンで飲み過ぎて、つーか正確には金曜徹夜呑みからの迎え酒状態だったので、今日は珍しく午後まで撃沈状態。若くねえな。

まあ、こういう時はちょっと落ち着いたら、横になってるより外に出て視点を変えた方が早く治る事もあり、夕方近く、浅草にて初めて木馬亭に伺って参りました。木馬亭、いわゆる浪曲の寄席に行く事自体初めて。これまで玉川太福さん、玉川奈々福さんのお二人は渋谷らくごで存じ上げてはおり、興味はあったのですが、ガチの浪曲会に行く勇気はなく、今回は場所はガチですが、イベントなので逆に初めてでも行きやすいかな、と。

木馬亭は100人くらいキャパの、池袋演芸場と比べてもややこじんまりとした、でも内装は紛れもなく昔の寄席。客層としては、こういう「分かる人は分かる」系の大衆芸能にありがちな、御徒町ガード下の居酒屋で半世紀くらい鍋底で煮詰めたような、良い感じに捻くれ者っぽい手練れの常連おじいちゃんズは勿論、真っ正面の席を陣取ってましたが(笑)、思ったより若いお客さんが多かった。この辺り、渋谷らくごを始め、太福さんの普及活動を賜物かな、と思う。

最初に出てきたはる乃ちゃんは、御年21歳にして芸歴12年。なんと9歳から浪曲の世界に飛び込んだという、労基局がひっくりかえるような芸歴の持ち主。当然、常連おじいちゃんズのアイドル。今回は本のタイトルにもある外郎売(ちなみに、僕同様に馴染みの無い方に蛇足で説明すると、げろううり、ではなく、ういろううり、と読みます。歌舞伎の題名にもなってます)を浪曲バージョンでやってくださいました。

次に登場、太福さんの「茶碗屋敷」は、落語でいう「井戸の茶碗」。とは言え設定と人物配置以外は殆ど違ってて、清兵衛さんは正直者でも何でも無く、仏像から小判が出たのを知って「売らなきゃよかった!」と叫んでるし、お侍と浪人が直接対決(つーか普通に果たし合い)してるし、なかなかに新鮮でした。

その次はあっち亭こっちさん、と言う社会人落語家さんで、この人が本の執筆者である長田さん。演芸研究家の肩書きは伊達では無く、まくらでは色んな掛け声について、たっぷり教えてくださいました。

仲入り後は座談会。本の編集者の竹内さん、執筆者の長田さん、付属CDの口演をされた太福さんより、出版の経緯から浪曲の未来について語っていただきました。かつて浪曲は黄金期があったそうですが、今では当時の頃を知ってる人が殆どお亡くなりになり、伝統芸の継承と、新規の若いお客様の取り込みが必要だとしきりにおっしゃってました。

最後は太福さんの新作浪曲。ほぼ同年代の感性なので、笑いのツボが似ており、非常に楽しませていただきました。ラストの夏らしい風景描写も爽やか。地べたの2人シリーズは7作あるそうですので、また別の話も聞いてみたいですねえ。

木馬亭、また機会があれば行ってみたいと思います。

「インスタ映え」嫌い

最近モヤモヤしてる事。

昔は「百聞は一見にしかず」って良い意味だと思ってた。でも、ここ数年テレビが「インスタ映え」と言う言葉を使い出してから、「一見」が本格的に「百聞」を駆逐し始めた気がしてならない。食べ物飲み物お店に観光地ぜーんぶ、実物そのものを映して、裏でナレーションやテロップで「インスタ映え」と言っておけば、それでレポートが成立してしまうのだ。

「見てくださいこのかき氷!インスタ映えするでしょ〜」「見てくださいこのカクテル!インスタ映えするでしょ〜」「見てくださいこのプールバー!インスタ映えするでしょ〜」「見てくださいこの景色!イ」落語の葛根湯医者じゃねえんだから(笑)

昔はさ、例えば、雨の表現だって「ごうごう」「ざあざあ」「ぽつぽつ」「しとしと」と、降り方によって色んな使い分けがある。ちょっと気取った人は「バケツをひっくり返したような」「身体にまとわりつくような」なんて言い方もしてた。「狐の嫁入り」なんて、何それ雨なの?って表現も大好きだ。でも、今はスマホで写真(動画)を撮れば、一目瞭然、正確に様子が伝えられちゃう。

別にインスタグラム(含めたSNSのような個人メディア)が悪、と言いたい訳ではないよ。けど、物事を正確に伝えよう、と言う事を重視する余り、表現の曖昧さ、不正確さ(と、言うより正確さの振り幅)を失って、なんだが遊びも余裕もなく、聞いてて詰まらなくなった。

その点、ラジオは「一見」の存在しない世界だから、未だ「百聞」の限りを尽くして伝えてくる。それでも足りないところは、聴き手が想像するしかないのだけど、時にその想像力は現実より面白かったり(笑)

勿論、その想像は現実に対して不正確だし、今は正確さの求められる時代だから、と言えばそうなのよ。でも、その不正確さを楽しめるような心の余裕が、受け手にあっても良いんじゃないかなぁと、根がいい加減な僕は思うのだ。