なんか妖怪?

ここ数年、自分の中で妖怪ブームが続いており、今日は大田美術館で開催されている「月岡芳年 妖怪百物語」展に行ってまいりました。月岡芳年は、江戸末期から明治にかけて活躍した浮世絵師。武者絵、無惨絵が特に有名なのですが、同時にたくさんの幽霊・妖怪絵を残されており、それが一堂に会すっていうんだから、こりゃ行かねばなるまいて。

妖怪と落語は相性が良いらしく、直接的なものとしては「牡丹灯籠」「応挙の幽霊」「化け物使い」「ろくろっ首」「お菊の皿」「のっぺらぼう」などがありますが、例えば「狸鯉」「狸札」「狸賽」に出てくる、人語を理解し、姿を変えられる狸だって、当然あれは現実の狸ではなく、「狸の妖怪」の伝承がモチーフ。「初音の鼓」は、所謂「狐憑き」のパロディ。「安兵衛狐」は異種婚姻譚ともとれます。しかも幽霊との結婚も描いてますから、いかに妖怪が日常に溶け込んでいるか分かりますね。

閑話休題。で、月岡芳年展ですが、よかった〜。特に最盛期から晩年にかけての、絵の緻密さ構成力デッサン力、色遣いから紙にまで拘った印刷技術、とても素晴らしかったです。特に立体感がやばい。闇の中の鬼、水底の蛇など、何か一枚通した向こう側を描くことで絵の世界を広げているのだろうと思いました。