初フェリーニです。
フェリーニは難解、っていう先入観だけでこれまで逃げ回ってきたのですが、先日、ある方に初期作品なら大丈夫、とお勧めいただいたので借りて観ました。ほんとは、その方は「崖」を勧めて下さったのですが、それはTUTAYAには置いておらず。

結論から言うと、確かに面白い。ヒロインは愛嬌はあるけどまあ美人ではない白痴の女の子。相方は酒乱で暴力的で高圧的で獣のような旅芸人の男。貧しい大家族の長女であるヒロインは、食い扶持を減らす目的で旅芸人の男に売られる。ヒロインにとって、最初は恐怖の対象でしかなかった男と旅しながら、やがてあるサーカスに辿りつく。あまり人付き合いが出来ない男はサーカス内でトラブルを起こし、追放されてしまう…。

と言った形で物語は進んでいくのですが、まー、この男女二人の関係性の変化が切なくなるくらいに目まぐるしく、でも、表面的にはちょっとした仕草や台詞しか出てこないのが心地良い。ネタバレすると、最終的に男はヒロインを捨てて去る(ように見えますが、実際には、自身の罪と、ヒロインの無垢な受容性に向き合う事に耐えられなくなった男がヒロインから逃げだした・・・としか思えない)あたりは、不覚にも泣いてしまった。

エンディングも、安易なハッピーエンドじゃない(というより、恋愛ゲームだったら完全にバッドエンド)なところにむしろ好感を持てました。いつか「崖」も観てみようと思います。

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