キャタピラー

「ジョニーは戦場に行った」と江戸川乱歩の「芋虫」の両方をモチーフに作られた話、という、なんとも悪趣味な映画です(笑)でも、「ジョニーは〜」に比べたら、戦争に対する嫌悪感のようなものはほとんど感じられなかった。いや、戦争讃美という訳ではなくて、「四肢を失い、言葉を話す事もままならない夫と、共に暮らす妻との関係性の変貌」というシチュエーションを創り出す為の装置として、戦争を使ってるように見えました。

結局、そのシチュエーションの為なら、事故でも事件でもでも災害でもよかったのではないかなぁ、と思ってしまった途端、ところどころ執拗に流れる、戦時のドキュメンタリー映像に対しても、なんだか白けてしまった。

まあ、面白くなかった訳ではないです。夫から求められた寺島しのぶが、汚れた野良着を下半身だけ脱いだ時の、闇夜に浮かぶ、ぬらっとした白い肌の質感とか超エロい。抵抗できない夫に対して寺島しのぶがサディスティックに笑うとことかゾクゾクする…が、作品そのものとしては上記の理由でいまいち消化不良でした。

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