羅生門

水曜日はジム休館日なのですが、

早めに帰宅する用事があったので、落語会には行かず、その代りにTSUTAYAでDVDを借りてきました。

今日、鑑賞したのは黒澤明監督で「羅生門」。

文豪・芥川龍之介の代表作である「藪の中」「羅生門」をベースに、原作では語られなかった”藪の中”の真相を解き明かす…!なんて、はい、今更な説明ですね。

五十年前の大ヒット作品ですから、あらゆる感想が語り尽くされた後だと思いますので、最早なんも言えねー状態ですが、やっぱすげえ面白いわ。

あ、そう思ったけど一つだけ。CGが存在しない頃の映画って、本当に画面が贅沢!殺陣の真剣味も素晴らしい!一手でも間違えたら役者死ぬぞ、あれ。

今度は落語好きらしく「どん底」を観てみよう。

くゎいだん。

ラフカディオ・ハーンってモンゴル人っぽい名前ですね。

ハマーン・カーンも。関係ないですが。

先日、実家に帰省した時、葬儀関係の仕事についている弟から短くて良く出来た怪談(つーか体験談)を仕入れました。が、僕はガチの怪談を語れる人ではないので、使い道がないんですよね。とりあえず忘れないうちにブログに残しておきます。ベタっちゃあベタですが、語ってみたい方いらっしゃいましたら、ご自由にどうぞー。

 

弟が、葬儀の打合せを遺族の方としていると、同僚から電話がかかってきたそうです。

弟「もしもし?」

同「(弟)さんですか?ちょっと聞き・・・あぁ、打合せ中ですか、じゃあ、また後ほど」ガチャ。

その日の夜、事務所にて

同「さっきはすみませんでした。でも、取込中だとすぐ分かりましたよ、女性の方がワンワン泣いてて大変でしたね」

弟「え、打合せしてた相手、奥さんを亡くした旦那さんだけど?」

ムシムシ大行進

僕が偏愛する古典落語「疝気の虫」にまつわる話。

ある日、医者が見たこともない虫を見つける。捕まえてみると「自分は疝気の虫だ」と口を利き出し…

なんてもう、粗筋もへったくれもない噺。この「疝気」という言葉、今でいうと尿道炎とか膀胱炎とか、そういうシモの病気の総称なのですが、昔、病は体内の虫が起こしているという考えは、いわば常識でした。というのも、江戸時代は「細菌」という概念がなく、また、衛生面でも今とは比べ物にならなかった為、寄生虫に感染する人も多かったそうです(気になる方は「寄生虫+浮世絵」で検索!・・・グロ注意)。だから、病に倒れた人の遺体の中から、寄生虫が出てくる→じゃあ原因は虫だ!と、なるのは無理ない事だと思います。主役が医者である事からも、この噺はまず「①医学」がテーマなのは言うまでもありません。

体内に住んでいるとされる虫の種類は「疝気の虫」以外にも沢山あります。先日、入手したこの本は、戦国時代の医学書「針聞書」を絵本の形に起こし直したものなのですが、

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ここには、疝気のようなシモの病だけでなく、今で言う腹痛から歯槽膿漏から熱中症や躁鬱病まで、様々な症状を引き起こす虫が書かれています。中には「大酒の虫」なんてものがあって、

余談です。酔っぱらってべろんべろんになる事をよく「泥酔する」、といいますが、「泥酔」の「泥(でい)」、とはドロではなく、水のないところではドロのようになるという、空想上の虫の名前。べろんべろんに酔っぱらう姿が「泥(でい)」に似ているから泥酔と呼ばれるようになった・・・って説明に納得しそうになったのですが、そもそも、「現実」のドロに似た「空想上」の泥に、「現実」の泥酔者が似ているとはどういう事だ???

閑話休題。

とても面白いのですが、その中に実在する寄生虫と同じ名前の虫があります。それは、「蟯虫(ぎょうちゅう)」。子供の頃、ぎょうちゅう検査で、お尻に青いシールを貼ってもらった、アレです。蟯虫について「針聞書」では、このように書いてあります。

六年に一度めぐってくる「庚申」の夜、取り付いた人の体内からそっと抜け出す(中略)その人が抱いている欲望まで閻魔大王に告げ口し、地獄に落とそうとする。

この特徴、中国の道教に伝わる三尸(さんし)信仰が原型になっております。そういえばこの本を見つけたのは大妖怪展ですし、三尸は「しょうけら」と言う妖怪に深い関係があるとされております。また、こういった「原因の分からない異変を抽象化して形を持たせる」発想は、妖怪を生み出す過程と実に似ています。って事は、この噺は「②妖怪」もテーマになっているとも言えるでしょう。

最後に、この噺の中で、医者は「疝気の虫」から虫の弱点を聞き出し、それに基づいて患者に治療を施します。この、体内から情報を聞き出すという考えは、現代医療にも通じます。

http://irorio.jp/sophokles/20140122/105006/

ね。

つまり、現代において、疝気の虫は「③ナノテクノロジー」の存在を予知させるという…こんな多角的な、深みのある、かつ、ばかばかしい内容の噺が他にあるだろうか。

まあねっ!そんな小難しい話はどうでもいいのよ(権太楼師匠の口調で)

俺はただ、お尻かじり虫みたいな声で、ちんととさんの、ぱっぱっぱがやりたいだけなのっ!(まとめるのが面倒になったので論理を放棄)

 

たすけてくださいっ