落語鑑賞覚書

権太楼ざんまい
於 日本橋劇場

あお馬「やかん」
さん光「権助魚」
権太楼「大工調べ」

仲入り

権太楼「心眼」
(敬称略)

水曜日はジム休館日。
ここんとこ定時に上がれてるので、
勉強も兼ねてどこか落語会に行くようにしてます。
普段はだいたい当日の昼休みに探して決めるのですが、今日は前もってチケットを買ってしまいました。

話は少し前。
僕は高座に上がる前に流れる出囃子を、一時だけ「金比羅船船」にしていた頃があって、後で柳家権太楼師匠の出囃子だと分かったのですが、その頃、権太楼師匠の高座を拝見した事がなかったのです。

でも、有名な師匠だし、パブロフの犬のような落語ファンは出囃子が流れた時点で、その師匠を思い浮かべるだろう事は分かってたので、どんな雰囲気の方かと思い、ある時、何の気なしに、しかも別に権太楼師匠がトリでも何でもない普通の日の池袋演芸場に伺ったところ、物凄い衝撃がありました。

その時、権太楼師匠がされた演目は「つる」。マクラは確かに面白かったけど、本編は噺の筋を変えた訳でもなく、かといって凝ったくすぐりもないのに、座席に捩れかかって悶絶するぐらい大笑い。

結果、自分の出囃子に「金比羅船船」を使うのをやめ(笑)、その後、あれはなんだったのだろう、と、頭をひねりながら日々を送り、何かたまたまハマったに違いない、と思った頃、やっぱり偶然YouTubeで聴いた「疝気の虫」が面白すぎて過呼吸を起こす。

前置きが長くなりましたが、その流れからの今日の会なのです。

「大工調べ」は、とても有名な演目ですし、音源はたくさん聴いたつもりですが、生で拝見するのは初めて。しかも、権太楼師匠は木場の大工の息子さんだそうで、なんたか凄い贅沢な初体験でした。てか、やべえよ、啖呵が出る直前のシリアスに張り詰めた感じが、堪らない。権太楼師匠曰く、本来は若手が勢いよく出すネタである「大工調べ」を、70歳過ぎたらどうなるのかチャレンジされるそうです。

「心眼」も、プロの噺家さんがされるのを拝見するのは初めて。「爆笑王」の異名をお持ちの方なので、所謂人情噺はされないのかと思ったら、これがもう、ああ、うまく伝えられる自信はないけど、漫才とかコントとか、ドラマとか映画とか、そういうのでは太刀打ち出来ない複雑な感動が入り混じった芸に、ずっと鳥肌を立ててました。

なんか、やばい。
今まで、何かしら縁があった噺家さん(例えば、同年代の方だったり、何かしらお世話になったり)目当てに寄席に行く動機だったのですが、もちろん、その噺家さんも大切な方々ですが、やっと見つけたような気がします。転んでなお悔いなし。もう結構なお年なのが残念ですが、まあ、いつだって「今日」は人生で一番若い日って事で。

ファンクラブとか、ないのかしらん。そわそわ。

“落語鑑賞覚書” への1件の返信

  1. 池袋日曜朝のおさらい会(勉強会)は悶絶してしまいます。。今日だけど行かれないんだよなぁ(T_T)

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